肩や肘を痛めない為には胸郭の柔軟性を高めましょう

2023.Apr

この記事の内容

○肩や肘を痛める4つの原因
○胸郭が硬いとは
○球速を上げるためにも柔軟性を高めたい
○おすすめのトレーニングを紹介

肩や肘を痛める4つの原因

肩や肘の痛みは野球をやっていれば多くの選手が一度は経験した事があると思います。
近年では投球数を制限したり、肘にどのくらいのストレスがかかっているかを計測する機械が開発されるなど選手だけでなく野球界全体で大きな課題として取り組まれています。
投球数を減らしたりストレスを計測する事で一定の効果は得られるでしょう。ですが根本的な改善にはなりません。肩や肘を痛める代表的な原因には以下のようなものが挙げられます。

  • 姿勢が悪い
  • 体が硬い
  • 筋力が足りない
  • フォームが悪い

この4つが当てはまる場合は投球数を制限したとしてもずっと肩や肘を痛めるリスクはついてきますし、パフォーマンスが上がる事によってよりそのリスクが高まってしまいます。この記事の中では2つ目の体が硬いという項目について、その中でも意外と見落としがちな胸郭の柔軟性についてトレーニングを紹介します。

胸郭が硬いとは

胸郭が硬いと言っても基準がなければ判断は難しいと思います。そこでこの記事内ではブリッジが出来ていればOK、出来なければ体が硬いと判断します。画像のようにアーチを作れていれば問題ありません。

ブリッジで上手くアーチを作る為には胸郭周りだけでなく腹部や太ももの柔軟性も必要になります。
またしっかりと支える筋力も無ければ綺麗なアーチを作る事ができません。
最近ではWBC日本代表でも活躍した山本由伸投手の影響もあり、ピッチャーでブリッジを取り入れている選手も増えていますが、ポジションに関係なく全ての選手が出来るようにしておく事をお勧めします。

【併せて読みたい】ブリッジとはどんなトレーニング?

なぜ胸郭が硬いと肩や肘を痛めるのか

レベルが高い選手の投球動作をよく見ると4本の手足と体幹部が上手く連動しているのが分かります。
体に硬い(動きが悪い)部分があるとその連動が分断され、最終的に筋力を使って腕を振らなければ強いボールを投げる事が出来なくなるのです。
また人の体には可動性(しっかりと動く)を求められる部位と安定性(バランスを保つ)を求められる部位が存在します。胸郭がしっかりと動く事が出来なければ、必要な動きをその周りの関節を使って生み出そうとしてしまうためケガをするリスクが高まるのです。

胸郭の動きを高めるトレーニング

それでは実際に胸郭の動きを高め、柔軟性を確保するトレーニングを紹介します。
このトレーニングはブリッジが出来ない選手でも比較的取り組みやすいと思いますので挑戦してみてください。また既にブリッジが出来ている選手も、様々な方向に体を伸ばす事が出来るので是非取り入れましょう。
動画ではプレートを利用して行っていますが、無い場合は壁に手をついて行ってもOKです。

トレーニングの注意点に関しては動画内で開設を行なっていますのでそちらをご覧ください。
(約20秒程度の短い動画です)

まとめ

最後に重要な部分だけ再度おさらいしておきます。

  • 肩や肘を痛める4つの原因は姿勢が悪い、体が硬い、筋力不足、フォームが悪い
  • ブリッジはどのポジションの選手でも出来るようになりましょう
  • 可動性を求められる部位の動きが悪いとその周りを痛める原因になる

肩や肘のケガは選手生命を左右してしまう程大きな物になりかねません。しっかりとトレーニングとケアを行い、予防するようにしてください。

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