【少年野球】野球のピッチャーの役割とは?ピッチャーを目指すなら知っておきたい事

この記事の内容

○ピッチャーの役割とは
○ピッチャーに必要な能力とは
○ピッチャーに必要な能力を伸ばすトレーニング

ピッチャーの役割とは

野球には9つのポジションがありますが、ピッチャーの役割は単純に言えば「バッターにボールを投げる事」です。
もちろんその他にも打球の処理や牽制、内野手との連携やカバーリング、送球が逸れた際のバックアップなどピッチャーに求められるものは多岐にわたります。
何より他の8つのポジションとの違いは相手の攻撃に直接的に影響を与える事ができるという点です。
特に少年野球などの若い年代になればなるほど、ピッチャーのパフォーマンスが勝敗を左右する割合が大きくなります。

ピッチャーに必要な能力とは

大前提として必要な資質

ピッチャーを目指す上で絶対に必要なのが『闘う意志』です。
ピッチャーのパフォーマンス次第でチームの勝敗を大きく左右するわけですから、当然チームの先頭に立って闘う事が求められます。
どんなに静かに淡々と投げる選手であっても、良いピッチャーは逃げずに闘う気持ちを持っています。

ピッチャーに必要な具体的な能力

ピッチャーに求められる能力は

  1. コントロール
  2. 再現性の高さ
  3. 体の強さ

です。以下、もう少し掘り下げて説明していきます。

①コントロール

最も重要なのはストライクを取る事です。どんなに速いボールを投げていてもストライクゾーンに来なければ意味がありません。レベルが上がるとストライクゾーンの中でも内外に投げ分ける能力や高低に投げ分ける能力も求められます。
野手の守備位置に関してもキャッチャーのサインを元に移動するため、ピッチャーのコントロールが悪ければ必然的に野手の間を抜けるヒットが増えてしまいます。

②再現性の高さ

ピッチャーの役割は試合を通して安定したボールを投げ続ける事です。
再現性とは同じ事を繰り返す能力です。つまり何度も何度も同じフォームで投げ続ける事。再現性は①で触れたコントロールとも深い関係にあります。
再現性を高めるためにはピッチャー自身が自分のフォームを理解しておく事が大切です。小中学生の場合は体の仕組みや筋肉の名前、フォームの良し悪しなどを自分で理解する事は難しいでしょうから動画を撮影して確認する習慣をつけましょう。

③体の強さ

コントロールが大切なのは間違いありませんが、プロ野球のピッチャーであってもコントロールミスは起こります。その時に大切なのがボールの強さです。野球の試合の中では絶対にストライクを投げなければいけない場面が必ずあります。
そんな時にはど真ん中を目掛けて思い切りボールを投げるしかありません。
ボールに強さがあれば相手が打ち損じたり空振りしてくれる確率が上がります。強いボールを投げるためには体の強さが必要なのはいうまでもありません。

ピッチャーに必要な能力を伸ばすトレーニング

コントロールを向上させるためのトレーニング

①キャッチボール

キャッチボールはほぼ全ての野球チームが行なっている練習です。
キャッチボールは肩を温める準備運動ではありません。コントロールのいいピッチャーはキャッチボールの1球1球を丁寧にバランス良く投げる事を意識しながら行なっています。

②近い距離での投球練習

マウンドからキャッチャーまでの距離は各年代によって異なりますが、大人であれば18.44m、少年野球では14〜16mです。
こちらの記事では各年代ごとにマウンドからキャッチャーまでの距離を解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください→少年野球のピッチャーの距離は? 年代別で紹介

コントロールを良くするためにはストライクを投げる感覚を養う事が大切です。そのためにはストライクを投げる事が出来る距離から練習を始めます。そして徐々に距離を伸ばしていき、最終的にマウンドから投げてもストライクを投げる事が出来るようになるのか目標です。

再現性を高めるためのトレーニング

①シャドウピッチング

シャドウピッチングは自分のフォームを確認するためにおすすめです。
鏡を見ながらシャドウピッチングを行う選手もいますが、角度によってはよくない癖がついてしまうこともあるので、必ず動画を撮影しながら行いましょう。
こちらの記事ではフォームの注意点と練習法について解説していますので、ぜひ併せて読んでみてください→少年野球 ピッチャーの注意点 フォーム(投げ方)の練習法

②ネットスロー

ネットスローとは近い距離でネットに向かって投げる練習です。
多くのピッチャーは相手に向かって強いボールを投げようとしたり、より低い軌道でボールを投げようとしてしまうあまりフォームを崩してしまいます。その点ネットスローでは相手もいませんしボールの軌道も見えないため自分の動きに集中することが出来ます。
とは言え毎回違う場所でリリースしていては再現性は高まりませんので、ネットに目印をつけるなどして同じ場所にボールが当たるように練習する事をオススメします。

体の強さを高めるためのトレーニング

体が強いにも色々有りますが、今回は特に基礎となる背骨周りの筋肉を強化する事と全身をうまく繋ぎ合わせる事を目的としたトレーニングを紹介します。

①壁倒立

壁に背を向ける形の壁倒立をイメージするかもしれませんが、より安全に行えるのは壁に腹を向けた壁倒立です。壁の前に手をついて座った状態から徐々に上がっていきましょう。ポイントは近づきすぎない事。理由はいざ降りようとした時に壁との間に足を下ろすスペースがなければ転がって落ちてしまったり、最悪の場合顔から落ちる事もあるからです。
逆立ちは背中の筋肉のバランスを整えるだけでなく、肩周りの筋肉の強化や安定性を高める事、全身の筋肉を締めて体を一本の棒のように固める練習にもなります。

②タックジャンプ

膝を抱えるジャンプを連続して行いましょう。この時のポイントは出来る限り同じ位置で踏み切り、同じ位置に着地する事です。また地面にいる時間(接地時間)を出来るだけ短くしてより高く飛べるように意識しましょう。

こちらの記事は接地時間を短くすべき理由とその方法について詳しく書かれています。ぜひ合わせて読んでみてください→野球 球速を上げたい・飛距離を伸ばしたいなら地面反力を使いましょう!

まとめ

今回はピッチャーを目指す選手に向けてピッチャーの役割や求められる能力、その能力を伸ばすために必要な事などを取り上げました。最後に重要な事だけもう一度おさらいしておきます。

  • ピッチャーに必要な能力はコントロール・再現性・体の強さ
  • コントロールはキャッチボールと短い距離での投球練習で養う
  • 再現性はシャドウピッチングとネットスローで養う
  • 体の強さを高めるのには壁倒立とタックジャンプを行う

何より一番大切なのは相手と闘う強い意志を持っている事
ぜひ参考にしてください。

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