上手くなりたければ徹底的に全体練習と自主練習を活用しよう!

高校や大学の野球部の練習は、基本的に週に5〜6日や毎日練習をする学校もあります。また自主練習の時間よりも圧倒的に全体練習の時間の方が長いと思います。自主練習で差がつくのはもちろん当然の事なのですが、最も長い時間を費やす全体練習をもっと効率良く行う事が出来れば、他のチームとの差をつける事が出来ます。加えて自主練習の時間も効率よく行う事が出来ればもっと上達出来ると思いませんか?ということで、今回はムダな練習(効率の悪い練習)を無くすためにやるべき事をご紹介していきます。

上達するために行うべき事

大前提として練習は公式戦で結果を出すために行います。またオープン戦は練習で取り組んできた事がきちんと出来ているかを確認し、今後の練習で取り組むべきポイントはどこなのか確認する場です。これらを踏まえて練習をより効率よく効果的に行っていくために必要なことについて見ていきましょう。

全体練習の位置付け

結論から言えば、全体練習は自分の課題を見つける場と考えて取り組むようにしてください。オープン戦で出たチームの課題に関しては全体練習で取り組むと思います。その中で自分に求められている役割は何か、その役割を果たすために今の自分に不足しているものは何かを探しましょう

自主練習の時間を有効活用

次に全体練習で見つけた課題を自主練習の時間でクリア出来るように取り組みます。見つけた課題をクリアするために自主練習の時間を有効活用し、克服した上で次の全体練習に臨みましょう。そうすると全体練習の時間を課題を克服出来たかどうかを確認する場に使え、成長を自分自身で実感する事が出来ます。

全体練習で自分の課題を解決しようとする選手は、そっちに意識を取られてしまうため周囲との連携や実戦的な内容に対して集中しきれなくなってしまったり、自分の課題を解決する事にも集中出来ず、結局中途半端に1日を過ごす事になってしまいます。だからこそ全体練習を“自分の取り組んできた課題をクリア出来ているかの確認”と“次の課題を発見する場”に使う事でより効率よく上達に繋げる事が出来ます。では次に全体練習をより効率よく使うために必須な自主練習の方法についてご紹介していきます。

上達しやすい環境を作る

互いにチェックし合えば効率が上がる

上達するためにはトレーニングも効率的に行う必要があります。高いパフォーマンスを発揮するためにはどれだけ再現性を高める事が出来るかが鍵になります。

※この内容に関しては詳しくは『ピッチングを上達したければ型にこだわってトレーニングをしましょう』という記事に書かれてあるのでよければそちらのご参照ください。

例えば腕立て伏せをしている時に自分では頭から踵まで一直線をキープしているつもりでも実際は出来ていなかった時、一緒にトレーニングをしながらチェックしてくれる人が側にいれば修正する事が出来ます。トレーニングだけでなく日頃の姿勢を変えたいと考えている時にもチェックしてくれる人の存在は重宝します。意識しているつもりでも、ふとした瞬間に自分が一番楽な慣れている姿勢に戻りやすくなってしまいます。そんな時にチェックしてもらう事が出来れば、習慣を変えるために要する時間を削減する事につながるでしょう。

またトレーニングだけでなく、技術面においてもお互いに確認しながら練習を行う事が出来れば練習の効率は格段にアップします。もし一緒に練習するパートナーが見つからない場合は、カメラを設置して動画を撮影しながら練習を行う事で後から自分で確認する方法をお勧めします。

教える事で自分が成長する

自分が考えている事、意識している事を他の選手に教える事によって、チーム力の向上に繋がるだけでなく、自分自身の上達にも繋がります。なぜなら自分が理解出来ている部分と出来ていない部分をはっきりと把握する事が出来るからです。

例えば、自分が出来る動きをチームメイトに教えた時にその選手が上手く出来なかったとします。ここに大きなヒントが隠されています。要するに教えた選手が上手く出来ない所が自分が伝えきれていない部分なのです。そこでどうすれば出来るようになるかを考えるので、自分の知識を棚卸しする事に繋がりより深く理解する事が出来ます。またこの過程でもっと効率の良いやり方を見つける事が出来るかもしれません。

まとめ

チェックし合うことは動画を撮って共有する事でも可能です。
実際にこの方法を取り入れているチームがあり、そのチームのピッチャーはかなりレベルが高く、150km/hオーバーの直球を投げる選手も出てきています。ムダな練習を省く事で得られるメリットは沢山あります。限られた時間の中で練習に取り組む必要があるからこそ、上記の3つの方法を実践して少しでも効率化を図る事をオススメします。

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