【緊張に対処する方法】○○を意識していますか?

 普段の練習では思うような結果が出るのに、本番になると緊張してしまう。身体が固まって思うように動かない。多くの人が一度は感じた事があるのでは無いでしょうか。今回は緊張しない方法ではなく、その緊張とどう向き合うか?についてご紹介していきます。

緊張している時に身体に起こる変化身体に起こる変化

自律神経の2つの種類

人の身体には自律神経という内臓の働きや体温調整などを行うために24時間休む事なく働き続けている神経があります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は身体が活発に活動している時に優位になり、副交感神経は安静時や夜間になると優位になるという特徴があります。

交感神経が優位になる

緊張すると交感神経が優位になり、心拍数が上がります。また血管が収縮するため血圧が上昇し、腸の働きは抑制されます。よく緊迫した試合展開を手に汗握ると表現しますが、実際に緊張する事で発汗も増えます。また筋肉は緊張しやすくなるため“肩の力を抜け”という声かけも理にかなっていると言えるでしょう。

呼吸を整えて緊張に対処する

“呼吸”の意味を考える

呼吸と言われた時に多くの人は「息を吸う事」に意識が行きがちです。理由としては単純に酸素を取り込まないと苦しいから。吸う事は本能だと言われる事もありますが、真偽は定かではありません。「吸」という字には「吸う」という意味があるのは誰もが知っている事でしょう。一方「呼」という字には「声を出して呼ぶ」という意味の他に「息を吐く」という意味があります。では改めて【呼吸】という字をよく見てみて下さい『吐いて吸う』と書いて呼吸ですよね。ここが重要なポイントです。空気を吸うと肺が拡がり、吐くと縮まります(横隔膜などの動きは無視します)。ですが拡がる大きさにも限界がある以上、先ずは古い空気を抜いてやらないと新しい空気を取り込む事が出来ないのです。

緊張による呼吸の変化

では緊張している場面を想像してみて下さい。呼吸はどうなっているでしょうか。呼吸は乱れ浅くなっている事が多いのではないでしょうか。緊張する場面で「大きく深呼吸して」「リラックスして」と言われる事が多いのはそのためです。落ち着いてゆっくりと呼吸する事で、しっかりと息を“吐いて”やる事で新たな空気を取り込む事が出来るのです。

“心臓”をコントロールする

大袈裟な見出しですが、心臓を止めてみろ!などという話ではありません。コントロールするのは心拍数。緊張すると呼吸は浅く早くなるという話をしましたが、当然心拍数も上がります。これにも交感神経が関係しており、至って普通の反応です。

大切な試合や大勢の人の前で話すなど、日頃あまり経験しないような事の後で「いつもより余計に疲れた」という経験をした事があるのではないでしょうか。心拍数が高い状態を継続すると、通常時に比べて身体への負担は大きく疲労につながります。ですから日頃の練習から心拍数が高い状態をキープしたまま動き続けるようなトレーニングなどを行い、対策をしておく事をオススメします。

まとめ

今回は緊張と呼吸についてご紹介しました。これ以外にも呼吸には様々な効果があり、呼吸を変えるだけでダイエット効果が高まるというメソッドのダイエット方法もあります。パフォーマンスアップを目指していく中で呼吸は大きなポイントになるものです。例えばトレーニングも呼吸を意識している選手と呼吸を意識していない選手とでは効率が大きく変わります。今回の記事を見て、もし少しでも興味が持てたのであれば呼吸について一度じっくり調べてみてください。大きく飛躍するきっかけを掴む事が出来るかもしれません。

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