ピッチングを上達したければ型にこだわってトレーニングをしましょう!

皆さんはパフォーマンスアップのためにトレーニングを行うと思います。トレーニングをする時どのような意識、考えを持って取り組んでいますか?「このトレーニングの内容が投球動作のここに関係があるから」「チームで与えられたメニューをとりあえずこなす」「きついトレーニングをすればうまくなる!はず」とこんなところでしょうか。そこで今回は練習やトレーニングにおいてどのような意識、マインドで行うと良いのかを述べていきたいと思います。

基準をどこに置く?目的によって内容は大きく変わります

目的が明確でないと質が下がる

練習は毎日のように繰り返し行うものです。何度も何度も反復して練習する事によって動作は身体に染み込んでいきます。しかし毎日同じことばかりを繰り返し行うと、少しずつ質は下がっていきがちです。そうなるとトレーニングで得られる効果も下がってしまい本来の意味をなさなくなってしまいます。

基準をどこに置くか

例えば100点を目指して98点を取ったとします。もし仮にその点数に満足してしまうと、その時点で“出来た”の基準が100点ではなく98点に下がります。それを繰り返していくうち、95…92…90…と段々基準が下がり続けてしまい、気づいた時には自分でも修復不可能な所まで崩れてしまうのです。そうならない為に常に意識しておかなければならないのが基準をどこに置くかということです。

“出来た”は常に100%でなければならない

先ほど挙げた例では、98点という数字に満足してしまったために自分自身の基準が下がってしまいました。一番の問題は本人や周囲の人が気付かないうちに質が下がってる事です。これは練習やトレーニングをこなすことが目的になってしまう人に陥りがちなもので非常に危険な状態です。やったつもりになって実際は効果が薄い状態になってしまっています。トレーニングをすることが目的なのではなく、あくまでもパフォーマンスを向上させるための手段です。数をこなす事、メニューを終わらせる事が目的ではないので、質を求め続けなければ目的を達成したとは言えません。

トレーニングがパフォーマンスアップにつながらない選手へ

押さえておきたい2つのポイント

結論から述べるとパフォーマンスを上げる為には精度と再現性の2つがポイントです。精度の重要性に関しては先程述べましたが、1度出来れば大丈夫!というわけではないのがスポーツの難しい所。高いパフォーマンスを安定して発揮する為には、同じ動きが出来ること=【再現性】がとても重要です。スポーツの動きはトレーニングの動きに比べて複雑な物が多く、更には相手の動きやボールとのタイミングなど様々な要素が絡んでくる為、必ずしも自分の思い通りに動けるとは限りません。だからこそ日々のトレーニングの中で動きの正確性を意識していく必要があるのです。

正しいやり方と考え方

上で述べたようなポイントを理解していれば、練習やトレーニングの意識が大きく変わるのではないでしょうか。本当に求めるべき所はトレーニングのメニュー数やその回数などではなく、正しい形で何回繰り返す事が出来るのか。もう少し言えばこの場面でこう使うから(使いたいから)この練習をするという意識が非常に重要。一生懸命トレーニングに励んでいても中々野球の動きに繋がらない選手は、先ずはこの意識を持つことから始めるべきでしょう。

一緒に練習する仲間を作りましょう

上手くなるためのトレーニング

先ほども述べたように数を決めてクリアする事で、トレーニングをしたという満足感を得る選手が多いのですが、重要なのは上手くなったか?という事です。もちろん即効性があるものばかりでは無いので、日々目に見えて成長する事は難しいと思います。だからこそ周りの友達と一緒に行うことをおすすめします。トレーニングは自分の身体にはこれまでなかった動きや強さを新しく獲得することなので継続して意識し続けなければ自然に元の形に戻っていまいます。そんな時に自分の課題を理解してくれている友達が周りにいることで自分の癖を指摘してくれます。これにより意識した形で継続的にトレーニングをすることが出来るのです。

一緒に取り組む事で得られるメリット

またチームメイトと情報交換をする事も大切な練習のひとつです。何より自分自身がそのトレーニングについてどこまで理解しているのかを確認するためにも人に教える事はとても重要です。また相手からも情報をもらう事で効率的に知識を増やすことも出来ます。毎日少しずつでも成長し続ける事が出来れば将来的に大きな変化を生むためのコツと言えるでしょう。

まとめ

今回は練習、トレーニングに対する考え方やパフォーマンスに確実につなげる方法を紹介しました。限られた現役の時間の中でどれだけ上達出来るかがその後の進路を決定する時の選択肢の数に変わります。練習がつまらないと思っている人や練習してもなかなか上達しないと思っていた人は是非今回のことを実践してみてください。

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