【必見!】引退した今だから出来る、高校野球を始める前の準備

高校野球に対して漠然とした不安や、特待生として入学してくる選手がいる中で自分がどの様にアピールしていけばいいのかといった不安を抱えている中学生は少なくありません。そこで今回は、この夏引退してチームとしての活動が無い中学3年生に高校野球に入る前に自分自身でどの様な準備をしていくべきかについてご紹介していきます。

高校野球について知っておくべきこと

当然ながらチームによって雰囲気やルールは全く違い、練習時間もバラバラです。しかし新入部員を見る上で高校野球の指導者が見ている共通してみているポイントがいくつか存在しています。その中で今回はポイントを3つ紹介します。この3つのポイントを押さえておけば能力面以外で困る事はまずありません。

余裕があり周りが見えているか

プレーに余裕があり、周りが見えている事は野球で最も重視されます。高校野球は中学生の野球とは違い、プレーの高速化が進みます。高校野球は身体が成長し、球速・打球速度・足の速さなどが中学野球とは段違いになるのでより短時間で正しい判断をする事が求められ、判断を間違えてしまうと大きなミスに繋がります。さらに高校野球はトーナメント制の一発勝負であるため、その一つのミスが命取りになりかねません。

余裕がなく自分のプレーに精一杯になっている選手は視野が狭くなり、プレーが少しでも複雑化してしまうとそれに対応できずミスに繋がります。このような理由から、高校野球の指導者はプレーに余裕が無い選手を試合で使う事はあまり有りません。ですから入部してきた時点で余裕を持ってプレー出来るか、高校野球のスピードについてこれる選手なのかを重視しています。

練習を一つ一つ丁寧に出来るか

続いてこれも非常に重要な事なのですが、きつい時に練習を一つ一つ丁寧に出来るか否かも見ています。これは野球の能力に関係なく意識次第で誰でも出来る事です。これを見る理由はプレーの確実性に直結してくるからです。甲子園に行くためには真夏の炎天下で常に集中してプレーする事が求められます。高校野球の夏の大会は中学野球とは比較にならない程大きなプレッシャーが懸かってくるため、精神的にも負担が大きく体力をかなり奪われてしまいます。連戦を重ねていくうちに疲労はどんどん溜まっていきます。当然身体は重くなりますが、そんな中でも集中力を切らす事無くプレーしなければなりません。練習中にきついからといって雑にプレーをするのが習慣として身体に染み付いてしまっていれば、必ずと言って良い程試合中のプレーに出てしまいます。たった一度の雑なプレーが取り返しのつかないミスに繋がり、結果的にチームを負けに導いてしまいます。

また、常に丁寧にプレーする事を心がけている選手は野球に対して真摯に向き合っている選手です。そんな選手は自分の課題に対して目を背ける事なくきちんと段階的に改善する事が出来るので成長する可能性が高いと言えます。ですから一つ一つのプレーに対し丁寧に取り組む事を心がけましょう

機敏に行動出来るか

最後は機敏に行動する事です。先程も書いた通り、高校野球は中学生と比較してプレー以外の面でもスピード感が全く違います。機敏に動く事が出来なければ悪い意味で目立ちます。また年齢が上がる事で指導者から求められる事のレベルも変化してきます。挨拶や返事に関しても中学生時代には許されていた事が通用しなくなる場合もあるでしょう。行動する際に常にアンテナを張っておかなければ、高校野球のレベルに達していないと判断される事もあるかもしれません。そうなるとスタートで出遅れてしまう事になるでしょう。

入学までに取り組むべき事

上記のポイントを押さえる為に今から4月まで何をすべきかについて少し紹介していきます。

余裕を作るためにやるべきこと

プレーに余裕がある選手の特徴は日頃の生活から視野が広く、周りが良く見えていて気が利くと言われる様な人です。ですから余裕を持つために日頃から取り組むべき事は常に周りを見て行動する習慣を付ける事です。少し具体的に例を挙げると誰かの練習の邪魔になっていないか、困っている人はいないか、グラウンドなど周囲にゴミや石などが落ちていないかなどを常に周囲に気を配って行動する習慣をつけましょう。このような事が習慣化して無意識に出来る様になれば、必ず野球にも活きてきます。また複数のことを同時にこなす習慣も必要です。特に内野手は複数のランナーの動きを確認しつつ打球を処理する必要もあります。例えばトレーニングをしながら計算問題を解いてみる、歌を歌いながら2つのボールで壁当てをするなども練習してみてください。

丁寧に行動する習慣をつける

練習は課題を設定し、それを克服するために行うものです。ですから練習の中で今日の課題は何か、それをクリアするためには何をすべきかを常に考えておく必要があります。また体力的にキツくなった時にもどれだけ正確にプレー出来るかもとても重要です。ですからトレーニングをする際やランニングを行う時には必ずフォームを意識して取り組むようにしましょう。

機敏に行動するためには

行動を機敏にする事は特別練習をしなくても日頃の生活習慣で改善する事が出来ます。きちんとスケジュールを把握し、次にどうすべきかを頭の中で組み立てながら行動する習慣を付けましょう。ここで重要になるのが自分の行動だけでなく周囲の様子もしっかりと確認しておく事です。自分のスケジュールを優先するあまり周囲が見えなくなってしまうと余裕がなくなってしまい本末転倒です。効率良く動きつつも周囲の様子を把握出来ていれば、先回りして行動する事が出来るため機敏に動く事も可能になります。

まとめ

高校に入学した時点で上記の3つのポイントが出来ていれば、スタートダッシュで出遅れる事はありません。高校野球は2年4ヶ月と長いようで一瞬です。一日一日を無駄無く過ごせるように、これらのポイントをしっかりクリアしてください。

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