野球 150km/h投げるピッチャーの特徴とおすすめの練習法

この記事の内容

○150km/h以上出た選手の特徴
○150km/hを目指すための練習法

今回は150km/hを記録した選手について初めに特徴を紹介し、習得するためにおすすめのトレーニング方法を紹介していきます。各項目ごとに一つずつクリアしていけば必ず球速を上げることにつながるでしょう。

150km/h出た選手の特徴

先ずは共通する体の特徴から紹介します。但し身長や元々の骨格の違いもあるため一概にこれが必須である(クリアすれば150km/h出る)というものではありません。

  • 肩周り・胸郭の柔軟性が高い
  • 胸囲が広い
  • 肩の筋肉が大きい
  • お尻は横幅の大きさではなく厚みがある

肩周り・胸郭の柔軟性が高い

球速が速いピッチャーは体のしなりを大きく使う事が出来ます。体が大きくしなるためには柔軟性が不可欠です。ここで注意しなければならないのがしなる事が大切なのではなく元に戻る力が大切であるという事です。
しなりが大きい=元に戻る時に生まれる力が大きい=球速が伸びるという事です。ですから柔軟性に加えて筋力も求められるという事です。

胸囲が広い

胸囲といえば立派に発達した大胸筋を想像する方もいるかもしれませんが、ピッチャーに関しては背中の筋肉の厚みによって胸囲が大きくなっています。球速を上げるためには地面に対して強く力を加え、その反発を利用する事が求められます。そのため脊柱起立筋など背骨を安定させる筋肉の強さが求められるのです。

肩の筋肉が大きい

球速が上がると腕を振るスピードも当然速くなり、必然的に肩周りにかかる負荷も大きくなります。
そして肩の筋肉は腕と体幹部をつなぐ重要な役割を担っています。脚と体幹部をつなぐ股関節周辺にはお尻の大きな筋肉があるという事から考えると分かりやすいかもしれません。インナーマッスルも大切ですが、アウターも当然大切という事です。
またピッチャーの場合1試合の中で100回程度腕を振ることが多くなると思いますが、全てが同じ球種で終わるという事は現実的ではありません。球種が変わると腕を振る角度も変わってくるため、様々な角度に対応出来るだけの準備が必要です。

お尻は横幅の大きさではなく厚みがある

良い選手はお尻が大きいと言われることもありますが、その大きさというのは横に広がった大きさではなく縦に立体的に発達している厚みです。臀部の筋肉が発達する理由は股関節の屈曲と伸展の力を利用出来ているからです。また中臀筋が発達している選手も多く、お尻の高い位置に筋肉がついているのも特徴です。

肩周りの柔軟性を作るストレッチ

このトレーニングは『中抜き』と呼んでいます。ポイントは足がギリギリまで下に伸びる事。
最初は固くても、繰り返し脱力する事で肩の柔軟性を高める事につながります。また自分の体重を支えながら行うためインナーマッスルにも刺激が入り、ケガの防止にもつながります。

胸囲が大きくなる背中のトレーニング

背中の厚みが必要といってもやみくもに鍛えれば良いというわけではありません。
ポイントは肩甲骨を下に引っ張る僧帽筋の下部をしっかりと強化しておく事です。僧帽筋下部が強い選手はトップが作りやすくため肩関節の外旋を大きく取ることが出来ます。そのためしなりを大きく使えるようになり、ボールを叩くようにリリースすることが出来るようになります。また肩のケガを予防することにもつながります。
ただし僧帽筋自体は胸囲に大きく作用するほど発達するものではありません。肩甲骨を正しい位置にキープした状態で懸垂など背中全体を鍛えるトレーニングを行う必要があるでしょう。

肩の筋肉を育てるトレーニング

肩のトレーニングで最も注意すべき点は僧帽筋の上部に力が入らない事です。
僧帽筋上部を力む習慣がついてしまうと、体幹部と腕との連動は難しくなります。また一度痛めてしまうと回復までに長時間を要する事も多いため、大きな負荷をかけすぎず反復する事で強化する事をお勧めします。

R-Ambitionでは基本のトレーニングとして全ての選手に推奨しているものがあります。
今回は肩のトレーニングとして紹介していますが、腕と体幹部をつなぐ意識を高めるためにも効果的なトレーニングです。詳しくは下記記事で確認してください。

球速を上げるお尻の鍛え方

股関節は骨盤と脚をつなぐ非常に重要な関節です。股関節周辺の筋肉を強化することで爆発的な力を生み出すことが出来るようになります。下のトレーニングは股関節の屈曲と伸展を強化する目的と繰り返しながら地面に対してしっかりと力を加えて反発をもらうトレーニングです。
ピッチングの時の足の使い方とは直接結びつける事は難しいかもしれませんが、バランス含め能力の強化にはおすすめのトレーニングです。

まとめ

今回は150km/hを投げるピッチャーの特徴とその練習方法についてご紹介しました。もちろんここで紹介した事はほんの一部に過ぎず、日々の練習において人一倍の努力を重ねている事は言うまでもありません。
最後に今回のポイントをおさらいしておきます。

150km/h出た選手の特徴

  • 肩周り・胸郭の柔軟性が高い
    →中抜きストレッチ
  • 胸囲が広い
    →僧帽筋下部を強化した上で背中全体を鍛える
  • 肩の筋肉が大きい
    →僧帽筋上部が力まない事を意識しながら鍛える・負荷をかけすぎない
  • お尻は横幅ではなく厚みがある
    →股関節の屈曲と伸展を意識・太腿の裏側の筋肉をしっかり鍛える

球速を上げたいと考えている人はぜひ参考にしてみて下さい!

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