足が速くなると球速が上がる!仕組みとその練習法

2022.Aug

この記事の内容

○足が速くなると球速が上がる理由
○足が速くなるメカニズム
○足を速くするトレーニング
○球速アップにつなげるトレーニング

今回は足の速さと球速がどう関係しているのか、どうすれば足が速くなり球速が上がるのかについて解説していきたいと思います。また球が速い=肩が強いという事にもつながりますので、ポジションに関係なく読んでいただければと思います。

足が速くなると球速が上がる理由

まずはここから説明していきますが、初めに足が速い人の特徴をいくつか挙げていきます。

  • 瞬発力が高い
  • バランスが良い
  • 四肢の連動が上手い
  • 地面反力をもらえている

いかがでしょうか。この特徴だけ見れば球速が速い選手の事を説明しているようにも見えると思います。
それだけ足の速さ(スプリント能力)と球速には大きな関係があるという事です。

足が速くなるメカニズム

では次に足が速くなるメカニズムについて説明していきます。
足が速くなる方法は単純に言えば2つしか有りません。

  • 回転数を上げる
  • 1歩で進める距離を伸ばす

この2つを達成する事が出来れば確実に足は速くなります。
ではこの2つについて少し詳しく説明していきます。

回転数を上げる

まずは足の回転数が上がるメカニズムについてご紹介します。
と言っても非常にシンプルな事で接地時間を短くするというのが答えです。
接地時間とは文字通り足が地面についている時間の事ですが、接地時間を短くする為にはしっかりと地面からの反発(地面反力)をもらう事がポイントになります。その為には効率良く地面に力を加える必要があるため、先ほど挙げたバランスの良さが重要になります。

1歩で進める距離を伸ばす

次に1歩で進める距離を伸ばす為に必要な事について。1歩で大きく進む為にはそれだけ強い力で地面を蹴る事が必要になりますが、その為には瞬間的に大きな力を発揮する能力(瞬発力)が必要になります。また途中で姿勢が崩れてしまうとバランスを失ってしまうためここでもバランスの良さが求められます。

また走るという事は左右どちらかの強い方だけが上手くいけば良いのではなく、左右が均等に、かつ素早く正確に繰り返し同じ動きをする事が求められるためかなり難易度の高いテクニックを必要とする運動であると思います。

足を速くするトレーニング

脚の安定性を高めるトレーニング

足を速くするには1歩の安定性が重要になります。足首、膝、股関節などの筋力が足りなかったり使い方のクセによっては力が分散してしまい、地面反力を推進力に変える事ができなくなってしまう事もあります。そうならない為にも1歩の安定性を高めましょう。

股関節の強さを高める

ここでいう股関節の強さとは屈曲から伸展に移る強さの事です。この動画は下半身の筋肉を強化しつつ、安定感を高める効果もありますので積極的に取り組んでみてください。

続いて【走りの学校】のYouTubeを1つ紹介します。
股関節の屈曲から伸展の強さを高める事で、地面に対してより大きな力を加える事が出来ます。そうするとより大きな地面反力を得る事ができる為、より速く走る事ができるようになります。
またこのトレーニングは足で地面を押す際の感覚に近いのでイメージを得る為にもおすすめです。

球速アップにつなげる練習

それでは最後に股関節の力を投げる力につなげる感覚を養う練習を紹介します。
【ポイント】

  1. 軸足の股関節に力をためるイメージで構える。
    この時軸足の股関節が内旋してしまうとつま先と膝の方向が揃わないので注意。
    赤の矢印のように地面をしっかりと押した反動で前脚を踏み出す。
  2. 軸足股関節の伸展の力を利用して前に出る。
    前足をしっかり踏み込み、返ってきた力を股関節で受ける。
    体幹部は脱力。前足が着地した反動で胸が反るのはOK。
  3. 前足とリリースのタイミングを掴むイメージ。
    腕は振るのではなく振られる。
    (予めトップを作って行うので振られる感覚も得やすい)

まとめ

今回は『足が速くなると球速が上がる』という記事でした。
股関節の力を鍛えるにはウエイトトレーニング等も有効ですが、まずはしっかりと自分の体をコントロールしてバランスを保つ方法を身につけましょう。以下にポイントをまとめておきます。

【足が速くなるメカニズム】

  • 回転数を上げる
  • 歩幅を広げる

【足を速くするトレーニング】

  • 安定性を高め力の分散を防ぐ
  • 股関節の伸展の強さを高める



PAGE TOP