走力は大きな武器!走塁を制するものは試合を制す?

野球の練習と聞いて走塁を思い浮かべる人は多くないでしょう。実際走塁に毎日のように練習時間を割いているチームはあまり多くはないのでは無いでしょうか。しかし、強いチームとは積極的な走塁で相手にプレッシャーを与える術に長けているものです。打線は水物と言われますが、走塁には好不調の波がありません。そこで今回は走塁のコツとトレーニング方法をご紹介します。

走塁ではアジリティの向上がカギ

走塁に必要なのは一瞬の判断力とそれを活かす敏捷性と瞬発力です。判断力は試合で経験を重ねるしかありませんが敏捷性や瞬発力は日々のトレーニングで鍛える事が出来ます。特に今からご紹介するトレーニングは走塁だけでなく特に内野手の守備力の向上にもつながるトレーニングですので是非試してみてください。

ラダートレーニング

敏捷性を上げるには動き出しの反応を速くするラダートレーニングが効果的です。毎日のトレーニングに加えることで脳からの指令が素早く筋肉に伝わるようになり、敏捷性が向上します。やり方は色々なメニューがYouTube等で紹介されていると思いますので参考にしてみてください。特に意識していただきたいポイントは自分の身体の左右差です。右方向の動きは得意でも左方向の動きが苦手、右足と左足の動きが違うなどを知る事が出来れば守備に活かす事が出来ます。

ラダートレーニングの注意点

ラダートレーニングとは体重移動を正確に行う動作を身につけるトレーニングです。最初からスピードを求めるのではなく、正確に足を運ぶ事を目的としてください。また動画で撮影するなどして自分の感覚だけでなく実際の動きを確認する事も重要です。自分のイメージとのギャップを知り、ウィークポイントを克服出来るように取り組みましょう。

ジャンプトレーニング

ジャンプ系のトレーニングは瞬発力を高めるのに効果的です。また連続でジャンプするメニューを入れる事で重心をコントロールする能力を身につける事も出来ます。

おすすめは膝抱えジャンプ・開脚ジャンプ・閉脚ジャンプの3種類のジャンプを連続で行うトレーニングです。他にも身体を真っ直ぐに保ったまま足首のバネだけで何度も跳ねるトレーニングもおすすめです。地面を蹴るイメージではなく、自分が地面に刺さるイメージを持つ事がポイントです。

ジャンプトレーニングの注意点

最も注意すべきポイントは着地です。着地を終わりと捉えるのではなく次の動きの始まりと捉える事で着地の体勢が変わるはずです。動きの中で重心をコントロールする能力は走塁や守備において非常に重要な能力ですので常に意識してください。

走り込むだけではトレーニングにならない

ベースランニングを行う場合、単純に走るだけでは成長には繋がりません。ベースランニングの基礎を見ていきましょう。

出塁する場面を想定して走る

どんな打球だったとしても全力で走るのが基本ですが、レベルが上がると相手の守備の状況を見ながら強弱をつける事もあります。ベースを踏む足に関してですが、間際で足を合わせてスピードが落ちてしまうくらいなら気にせずそのまま走った方が速いのでこだわる必要はありません。強いて言えば、右足で踏む事で左足で踏んだ時よりも身体半分内側を回る事が出来ます。以前は左足で踏む事がセオリーとなっていましたが、近年では右足で踏む事を推奨している指導者も少なく無いようです。

状況に応じた考え方が必要

例えば1塁ではリードをしっかり取り、ピッチャーから目を離さず積極的に盗塁を狙います。試合の早い段階でピッチャーのクセを見抜く事が出来れば、その後をかなり有利に展開する事が出来ます。そう言った意味でも1塁ランナーの役割は多岐に渡ります。

2塁での動きは得点につながる確率が上がるのでアウトカウントによって慎重な判断が必要です。2塁ランナーの走塁に関しては無死の場合と一死の場合でチーム全体での決まり事を作っているチームも多いのではないでしょうか

3塁での動きはスタート次第で勝敗を分ける事にも繋がるため非常に重要です。ゴロゴーやギャンブルスタートなど試合展開によっても細かく指示が変わるためベンチとランナーの意思疎通が重要です。

まとめ

今回は、走塁のトレーニング方法をご紹介しました。目的を持ち、正しい方法で行わないと効果が出にくい走塁のトレーニングですが、積み重ねていくことで走攻守の底上げが可能です。少ないヒットで確実に得点できる強いチームを作るには走塁のトレーニングは欠かせません。

PAGE TOP