球速を上げる、コントロールを良くする、ボールの質を高めるなど、投球を上達させるには股関節を柔らかくするのが効果的です。
股関節と投球にどのような関係あるのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、プロアマ問わず質のいい速球を投げる選手は股関節の柔軟性を上げるストレッチを積極的に行っています。
そこで今回は、股関節をメインに投球が上達するトレーニング方法をご紹介します。
目次
柔軟な股関節を作ることが投球上達の第一歩
まず、自身の股関節の可動域を知る必要があります。
片方の脚であぐらをかき、もう片方の脚はまっすぐ後ろに伸ばした状態で上半身を前に倒し、両肘をついてみましょう。
両肘が地面につかない、足の位置がズレるといった場合は股関節が硬い状態です。
ストレッチで股関節周りの筋肉を柔らかくする
前述の股関節の可動域を知る動作は、股関節の柔軟性を上げるストレッチでもあります。片足ずつ30〜60秒を目安に毎日行うと股関節の柔軟性が上がっていきます。良くストレッチをどのくらいすれば良いのかという質問もありますが、重要なのは長さではなく頻度。テレビを見たりしてリラックスしている時間がある人は、股関節に限らずどこかを伸ばしながらその時間を過ごす習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
練習前と後ではストレッチの役割が違う
ストレッチは筋肉や関節に刺激を与え、パフォーマンスの向上を促すとともにケガの防止に役立ちます。
ですが間違ったやり方をするとパフォーマンスを下げる事につながるだけで無くかえって怪我しやすくなるという側面も持ち合わせています。
例えば練習前にはテンポよく動きを入れた動的ストレッチで体温を上げつつ行う事が重要です。一方練習後に行うストレッチでは、使った後の筋肉を緩めておく事で疲労回復を早める目的などがあるため静的ストレッチを行う方がいいと思います。
筋トレで球速が上がる
股関節の柔軟性を球速を上げるという目的につなげるためには、やはりトレーニングで体幹などを鍛える必要があります。
股関節のストレッチとともにトレーニングで骨盤周りの筋力を高め、筋肉量を増やす事で速い球を投げられる身体を作っていく必要があります。効果的なのは腹直筋の下部を鍛えるトレーニングです。
注意として、一部の筋肉のみを鍛えすぎると逆効果になる場合があります。お腹周りは複数の筋肉が存在し、バランスよく鍛えなければ互いの動きを相殺してしまうからです。
トレーニングは量より質
例えば腹直筋を鍛えるために毎日延々とクランチだけを行うようなトレーニング方法は避けましょう。
股関節の柔軟性を活かすためには体幹を素早くターンさせる外腹斜筋や内腹斜筋もバランスよく鍛える必要があります。
まとめ
今回は、股関節をメインに投球が上達するトレーニング方法をご紹介しました。
筋トレを行うことで球速は上がりますが、まずは股関節の可動域を広げることが大切です。股関節の柔軟性を上げ、投球の動きを制限しない体作りから始めましょう。
股関節周りの筋肉は走り込みなどで硬くなりやすいので毎日のストレッチが大切になってきます。ストレッチもトレーニングの一部ですので、大切な練習であると理解してしっかり取り組むことが投球上達の第一歩となるでしょう。