ピッチャーのフォームを良くするにはバランスが大切です

2021.Jun
2023.May

この記事の内容

○ピッチャーのフォームを良くするにはバランスを改善しましょう
○頭の重さについて
○日頃の姿勢と頭の角度の重要性について

ピッチャーのフォームを良くするにはバランスを改善しましょう

ピッチャーのフォームを改善したいと考えた時、まず初めに取り組むべきはバランスを改善する事です。
そしてフォームを改善する為にはその選手の日頃の姿勢を改善するところから取り組むべきです。

頭の重さについて

人の頭の重さは約5キロとかなり重いため、身体のバランスを整えていく上で頭の角度は非常に重要な意味を持ちます。
例えば身体が突っ込みがちな人の場合、頭が前に出過ぎている事が原因身体が引っ張り出されているという事もあります。
身体のバランスを考える中で頭の位置は身体に大きな影響を持つ部位だということが分かります。

頭の角度が他に及ぼす影響とは?

頭の位置が身体のバランスを整えることにおいて重要な役割を占めるという事がお分かりいただけたでしょうか。
次に顔の角度が変わると身体にどのような変化が起こるのかを説明していきます。
頭の角度が下がると肩甲骨周りの動きに影響を及ぼします。理由としては頭〜肩甲骨に向かって生えている筋肉があるからです。例えば頭が下がる事で僧帽筋や肩甲挙筋などにストレスがかかると、肩甲骨が上に向かって引っ張られてしまいます。そうなると腕が上がりにくくなり、スムーズに投げる事が出来なくなってしまいます。
日々の生活で意識せずにこのような姿勢をとっていると様々な筋肉に負担がかかって来るため、野球以外の時でも姿勢をただしておく事が重要です。

頭の角度でパフォーマンスが大きく変わる

頭の角度が悪い事で生じる問題

下記が当てはまる人は一度姿勢を確認した方がいいかもしれません
①テイクバックが上手くいかない(トップが出来ない)
②腕が遅れてボールがシュートしてしまう
③腕が横振りになってボールがスライダーしてしまう

これらが起こる原因は頭の角度を見直す事で改善する場合も多いのです。

①テイクバックがうまくいかない(トップが出来ない)

トップを作ることにおいて肩甲骨の位置が重要になります。肩甲骨が僧帽筋の下部を使って引き下げられることでトップが作りやすくなります。しかし頭の角度が下がることで先述した通り僧帽筋の上部に力が入りやすくなるため、肩甲骨が引き上げられトップをうまく作ることができなくなってしまいます。

②腕が遅れてボールがシュートしてしまう

トップが上手く出来ない事で踏み出し足が着地してからの身体の回転に対して、腕が遅れやすくなってしまいます。そうなるとボールがシュートしたり、肩の前側や肘の内側にかかる負担が大きくなってしまい、ケガの原因になる事もあります。また右ピッチャーであれば右バッターの頭方向に、左ピッチャーであれば左バッターの頭方向に抜けるボールが増えてしまうのも腕が遅れる事によって起きてしまう現象の1つです。

③腕が遅れて横降りになってボールがスライダーしてしまう

ピッチャーは本能的に投げる方向に向かってリリースしようとするものです。腕の遅れを取り戻すには胸や肩周りの筋力を使って無理やり間に合わせるか、身体を開いたり倒す事で腕を前に振り回すようにして間に合わせるかの2つで解決してしまっているケースがほとんどです。そうなると身体を縦に使う事が難しくなるため遠心力が強く働き、腕が横振りになってしまいます。その状況でボールを何とかしてゾーンに持って行こうと腕を無理に振ってしまう事でボールを引っ掛けたりスライダーしやすくなってしまうのです。

まとめ

ここまで読んで、頭の角度を改善するだけでパフォーマンスにも大きく影響がでる事がお分かりいただけたでしょうか。一般的にあまり目を向ける事が少ない部分ですが、頭の位置、角度を意識しながら姿勢を整えることで確実に野球のスキル、パフォーマンスに繋げていくことができます。ちょっとした事のように思われがちですが、頭の位置・角度を意識して改善していきましょう。

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