中高生にスライダー・カット系を勧めない理由

タイトルの通り今回はスライダーやカットボールといった横の変化のボールをオススメしない理由について。

先日このようなツイートをしましたが、これについて掘り下げていきたいと思います。

これを見れば、スライダーの怖さを理解していただけると思います。

ポイントは大きく3つ

  • フォームが崩れやすい
  • ケガにつながりやすい
  • 縦の変化なら多少問題は減る

この中でも今回はフォームが崩れやすい理由についてご紹介します。

フォームが崩れやすい

レベルが上がれば使わない選手の方が少ない?

スライダーやカット系の変化球は、NPBだけでなくMLBでも多くの選手が使っています。

例えば大谷翔平選手やダルビッシュ有投手、前田健太投手などメジャーで活躍する日本人投手も決め球として多投するほど、ピッチャーにとっては大きな武器となるボールと言えるでしょう。

理由としてはピッチトンネルを作りやすいという事が挙げられると思いますが、要するにバッターから見てストレートと判別しづらいという事です。

なぜフォームが崩れるのか

フォームが崩れやすい理由は単純に引っ掛けて投げたほうが変化しやすいからです。

つまり変化をより大きくしたいと考えた結果、フォームのバランスを崩してしまうという事です。

なぜプロ野球選手は崩れないのか

一言でいえば上手いから。ですがこれでは確かに!とはなりませんよね。

要するにプロ選手ともなれば、自分のピッチングフォームの仕組みを深く理解していたり、逐一チェックを入れてくれるコーチやトレーナーの方がいるなど、フォームを崩しにくい環境も整っているため、リスクを承知の上で投げる事ができるという事です。

根本的に考え方も違う

先述しましたが、根本的にスライダーの使い方に関しても違う部分があるでしょう。

多くの中高生が変化球を大きく曲げたいと考える傾向にあります。確かに千賀投手のお化けフォークに代表されるように、切れ味鋭い大きな変化球に対する憧れを抱く気持ちも分かります。

ですがレベルが上がるにつれ、変化球の曲がり幅にこだわっている選手よりもバッターの反応にこだわっている選手が多いと感じます。

つまり大きく曲げるためにはどうすればいいか?という視点ではなく、どう投げればよりバッターが打ちづらいか?という考え方です。

まとめ

スライダー・カット系の変化球に潜むリスクについて何となく感じていただけたでしょうか。

勝ちたいと感じる事、そのために積極的にスキルを身につけようとする事は非常に良い事だと思います。

ですが身につける前にリスクも理解しておかなければ選手生命を縮めてしまう可能性もあるという事です。

次の記事ではケガにつながりやすい理由について触れていきたいと思います。

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