なぜ高校野球の練習時間は長いのか?

 高校野球に限らず、練習時間の長い野球チームは多く存在します。夏休みなどの長期休暇中に関していえば、朝8時とか9時位から練習が始まり、17時や18時まで連日練習を行うチームも少なく無いでしょう。

 そんな練習を重ねるチームがある一方で、練習時間も比較的短く、週に1〜2回の休みを取りながらもしっかりと選手が上達していくチームもあります。その差を考察していきます。

この記事の内容

  • 練習しても上手くならないのはなぜか
  • 結局は個人の意欲を引き出せるかが鍵
  • 問題を解決する事で選手は成長する

練習しても上手くならないのはなぜか

 練習時間が長くなる一番の理由は【不安】では無いでしょうか。もちろんこの不安は選手と指導者との間で信頼関係が構築できておらず、早く切り上げた所で誰も自主的に練習などせず、周りのチームとの差が広がるから・・・とか、遊びに行って問題を・・・とか、様々な【不安】を含めた広義的なものです。

 ですが、まず初めにはっきりさせておくべき事が「たくさん練習すれば上手くなる」というのはウソであるという事。これだけを切り取れば語弊があるかもしれませんが、事実です。ただし付け加えるとすれば“考えることをせずただ闇雲に”練習をしても上手くはならない。という事です。

 つまり上手くなるためにはしっかりと【考える事】。

 そのためにも先ずは自分の課題を把握する事。チームで行う全体練習やオープン戦などの実戦の機会で克服すべき点をしっかりと見つけ、それにしっかりと取り組む事が上手くなる為の第一歩です。

結局は個人の意欲を引き出せるかが鍵

「お前らの野球はやらされているだけだ!」

 多くの選手が一度は言われた事があるのでは無いでしょうか?
(たまたまそんなチームに出会す事が多いだけかもしれませんが)

 確かに選手達が“与えられる事”に慣れすぎているのは私も常に感じています。典型的な例が「何したらいいですか?」という選手。自らがやるべき事を全く理解しておらず、ただ指導者からの指示をこなすだけの人形のような選手は意外と多く存在ます。

 ですが、これも環境がそうさせてしまっているのであれば、その環境を作ってしまっている周りの大人にも責任があるというのは否めません。そしてこの原因のひとつに【長時間の練習】があると考えています。

 例えばどれだけ美味しい食事でも、満腹の時に出されたらちょっと・・・となりますよね?そして健康にいいのも腹八分。ちょっと足りないかな?くらいで丁度いいのです。

 午前中に始まった練習が昼頃には終わり。そこから遊びに行くもよし、家でゆっくり休むもよし。でもまだ日は高いし体力的にも余力がある・・・この状況で初めて「よし、もうちょっとやって帰るか!」となるわけです。

問題を解決する事で選手は成長する

 上手くいかないのには絶対に何かしらの問題があります。ですが現場では「気持ちが足りない」「集中力が・・・」「もっと本気で・・・」というような言葉が結構飛び交っています。

 真剣にこんな話をしている人を見ると笑いを堪えるので精一杯です(笑)

 でも、気持ちだなんだという抽象的かつ曖昧なもので上手くなれるのであれば、誰も苦労なんてしません。

 これだけカメラが普及した世の中で、なぜ常に動画を撮影してチェックを行わないのか?(もちろん常にチェックしているチームもあります)人の「感覚」というのはあてになりません。少なくとも日本では一番上手いであろうプロ野球の1軍の選手達が、シーズンを通して安定した成績を残す事がどれだけ難しいかを考えると、感覚がどれほどいい加減なものかが分かると思います。

 だからこそ「感覚」ではなく「事実」を大切にする。そして自分の思い通りに動いてない部分、指導者から見て改善出来るであろう部分を把握し、一つずつ確実に解決していく事が重要です。

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