今回は股関節の柔軟性と同じかそれ以上に大切と言っても過言ではない足裏のアーチについて、その重要性とトレーニングの方法についてご紹介します。この記事の内容を理解し、日々のケアやトレーニングで実践することでコントロール・球速アップにつなげられるよう頑張りましょう。
目次
球速・コントロールは足裏のアーチがあれば上がりやすい
先ずは足裏のアーチについて基本的な部分から見ていきます。
足裏のアーチとは
足裏のアーチには、内側縦アーチ(ないそくたてアーチ)と外側縦アーチ(がいそくたてアーチ)、横アーチと言われるものがあります。
内側縦アーチはよく土踏まずと表現される部分で、一番イメージしやすいアーチではないでしょうか。次に外側縦アーチは踵から小趾球にかけてあるものです。最後に横アーチは母趾球から小趾球にかけてあるアーチのことです。この3つのアーチが上手く出来ている足は画像のように🔴の3点でバランスを取り合いながら身体を支えています。
足裏のアーチがあれば体のバランスは取りやすくなる
足裏のアーチがきちんと3つ揃うと、重心が安定しやすくなります。これは三脚の足が3本である理由を考えれば分かるのですが、1点だと点、2点だと線で支える形になってしまうのに対し、3点で支持すれば面で支えられるのです。しかも3点支持の場合、地面に凹凸があったとしても上手く支えられるという強みもあるのです。
逆に足の裏のアーチが1つでも欠けてしまうとバランスを取ることは難しく、代わりに別の筋肉を使うことによってバランスを安定させようとします。そのため余計な力を抜くというのが難しくなり、本来の力を発揮することができなくなってしまいます。球速アップやコントロールアップを目指す人は、先ず初めに土台である足裏のアーチを作る所から始めた方がいいと言えるでしょう。
足裏のアーチは毎日継続することで誰でも作れる
足裏のアーチは骨・筋肉・腱によって構成されています。この3つの部分にアプローチをすることによって誰でも足裏のアーチを作ることは可能です。次に足裏のアーチを作るためにはどのようにすれば良いのかご紹介して行きます。
足裏のアーチを作る方法
ここで紹介していくのは足裏のアーチを作っていく方法です。これらのトレーニングは毎日やることで効果が出てくるものなので必ず続けて行ってください。
足の裏をマッサージする
先ずはしっかりと関節をほぐし、動きやすくする事から始めましょう。マッサージでほぐしても良いのですが、ある程度コツも必要になるので今回は簡単なゴルフボールを使ったマッサージを紹介します。
初めに足の裏でゴルフボールなどを踏み、母趾球から踵・小趾球から踵・母趾球から小趾球にかけてアーチをなぞるように転がしていき、徐々に体重をかける事でしっかりと足の裏に刺激を入れていきます。最初は痛いと感じるかもしれませんが、継続して行くうちに少しずつ筋肉がほぐれていき痛みを感じなくなるでしょう。
現代人は舗装された平らな道を歩く習慣がついていたり、長時間のデスクワークや学校生活など、足の裏の筋肉をあまり使う事がない生活習慣が多く、使わない筋肉が弱っていたり、凝り固まってしまいアーチがなくなってしまっているケースも少なくありません。ですから初めにしっかりとほぐして使う準備を整えておきましょう。
階段を使ったトレーニング
①初めに階段(台を用いてもOK)に足を平行に置きます。この時母趾球まで台に乗せて踵は段差の下に来るようにする事でアキレス腱が伸ばされた状態になります。
②踵を上げて股関節を外旋させ、お尻を締めます。
③力を抜いて踵を落とします。
このトレーニングをする事で足裏のアーチを形成する筋肉を鍛えることが出来るのでおすすめです。
まとめ
足裏のアーチは一朝一夕で出来るようなものではありませんが、継続していく事で少しずつ形が変わります。また今まで気にしていなかった所まで意識がいくようになればパフォーマンスの向上にもつながります。更に足の裏をしっかりほぐしているだけで足の疲労度も変わってくるため、怪我の予防にもつながるというメリットもあります。毎日のルーティンに組み込んでパフォーマンスアップに繋げましょう!