効果的なトレーニングで打球の飛距離を伸ばそう

ホームランは試合の流れを一気に変えることも出来る野球の醍醐味と言われるプレーの一つです。誰もが日々ボールを遠くに飛ばそうと考えながら練習に励んでいると思いますが、思うように打球が伸びない、飛距離が出ない理由はなんでしょうか?今回はバッティングについて少しご紹介していきます。

飛ばない理由を考える

パワーとは何か?

飛距離が出ない理由として真っ先に挙げられるであろうパワー不足。ではパワーとは何でしょうか。
パワー=筋力と考える人も少なくありませんが、本来パワーとは筋力×スピードです。要するにいくら筋力があっても、速く動く事が出来なければそれはパワーとして伝わらないのです。筋力を上げる為の手段としては真っ先にトレーニングが頭に浮かぶのではないでしょうか。ではスピードは?ここをしっかりと押さえていけば、パワー不足に悩むことは無くなります。

スピードアップに必要なのは遺伝?

日本であれば柳田悠岐選手、佐藤輝明選手、岡本和真選手、坂本勇人選手、村上宗隆選手・・・MLBなら大谷翔平選手やタティスJr.選手やアーロンジャッジ選手など、ホームランバッターと言われる選手に共通して言える特徴は身体が大きいというのは周知の事実だと思います。理由は非常に単純なもので、身体が大きい=骨が長く体重が重いのです。バッティングは回転運動です。骨の長さが長ければ必然的に遠心力も大きくなり、より大きな力でボールをインパクトする事が出来ます。

諦めるのはまだ早い!

そんな大柄な選手がひしめく中でも、歴代3位の567本塁打を放った門田博光さん(170cm)筆頭に、中村剛也選手(175cm)や森友哉選手(168cm)など一般男性と比較しても決して大柄とは言えない体格でもホームランを量産する選手がいるのも事実です。ですが、当然骨の長さというハンデはあるので、それを他の部分の努力で補っているからこそボールをしっかりと遠くに飛ばす事が出来るのです。ですので、自分に不足しているところはどこなのか?きちんと見極める必要があります。

体幹を鍛えることが重要

先述したように体格に恵まれていない選手でも飛距離を出す事は可能ですが、その為にはしっかりと体幹を鍛えることが重要です。体幹を鍛えてボールの威力に負けない身体の軸を作る事で飛距離を伸ばすことができます。

自重で行う事ができるダイアゴナルトレーニングは体幹の強さだけでなくバランスも鍛える事が出来ます。また体幹だけでなくお尻・太腿の表裏の筋肉を効果的に鍛えられるサイドエルボーブリッジならバランスよく筋肉がつくので、筋肉がつきすぎてアジリティが落ちるような失敗を防げます。

スイングスピードの重要性

飛距離を伸ばす為にはスイングスピードも必要です。スイングスピードを上げる為に力任せに振っている選手も多いのですが、実際にスイングスピードを上げるためには抜く所と出す所の使い分けが大切。人の身体は意図的に動かすよりも反射的に元に戻ろうとする方がスピードが上がります。つまり捻れを作り出す動き(=下半身は回転、上半身は脱力の状態)から上下が揃う動き(=元に戻る動き)がポイント。その為にはバランスと柔軟性が必要です。

ストレッチで体の柔軟性を上げる

ストレッチで筋肉の柔軟性を上げる事で可動域が広がり、捻れの幅を大きくする事が出来るため元に戻る力を大きくする事にも繋がり、スイングスピードを上げる事にもつながるのです。全身のストレッチの他に胸郭周りに重点を置いたストレッチも加えるとより効果が期待できます。ストレッチを単なる準備運動と思わずに積極的に取り組みましょう。

リストを鍛える

打球の飛距離を伸ばす為に欠かせない筋肉の一つがリスト(手首)です。
肘から手首の間にある前腕の筋肉を鍛えることで打球が伸びます。またリストが強くなる事でバットの軌道がブレるのを防ぐ事も出来ますので、より確実にボールを捉える事も可能になります。ハンドグリップやリストボールなら場所を選ばずにトレーニングが出来るのでおすすめです。

フォームを固める

バッティングの基本はボールをしっかり捉える事です。トレーニングやストレッチを行い、身体の準備をしても最終的にボールを捉えられなければ飛距離は伸びません。練習繰り返すだけでなく、身体のバランスを整える為のマッサージなど、身体のケアをする事で自分の身体が100%に限りなく近い状態を保つための工夫も必要です。

もう一つバランスを保つ為に欠かせないのが土台となる下半身の安定感。その為には足の裏に対する意識を改革する必要もあると思います。下の記事では足の裏のアーチの重要性について述べていますので、一度ご覧ください。
※球速アップ・コントロールアップとなっていますがバランスを保つという観点ではバッティングも同じです。

まとめ

今回は飛距離を伸ばす効果的なトレーニング方法をご紹介しました。
打球の飛距離を伸ばすにはまず自分の現状を正しく知り、足りないものを補うようなトレーニングが効果的です。
闇雲に練習を重ねるだけでなく、しっかり計画を立てて行う事、自分自身で試行錯誤する事も大切ですが、周りの人からの客観的なアドバイスをもらう事も効率よく成長する事につながるのでオススメです。

PAGE TOP