今日は先日のツイートを掘り下げていきます。
- 中々球速が上がらない
- どうすれば球速が上がるか分からない
- 130km/h台後半から伸び悩んでいる
- 今より球速を上げたい
これらのうち一つでも当てはまる方は読んでみてください。
フォームチェック
先ずは自分がどんな投げ方をしているのかをしっかりと理解する事から。
私がよくする話の一つに【フォームとボールは式と答え】というものがあります。要するに手元を離れたボールがどのように飛んで行くかはそれ以前の自分のフォームにかかっているという事。
「当たり前でしょ!」と思われるかもしれませんが、意外と自分のフォームを理解せずに「速いボールを投げたい!」と行っている人は少なくありません。
そしてそんな人の多くは速い球を投げようと努力しています。
ですが力の方向がバラバラで、筋力アップや体重アップがそのまま球速アップにつながっていない例が多いのです。
さすがにそれは勿体無いですよね!?
だからこそ先ずは自分のフォームをしっかりと理解して、自分のイメージ通りに体を動かす練習がオススメです。
柔軟
次に重要なのが柔軟です。今まで柔軟をした事がないという選手はいないと思いますが、何のために柔軟をしていますか?
監督やコーチから怒られるから?体が固いと怪我をするから?答えは【やりたい事ができないから】です。
例えば上のツイートにもあるように、前足の腿裏やお尻の柔軟が優先度が高い理由は“力を伝えるため”と“低めに投げるため”です。もう少し具体的に説明すると、前足の役割は軸足から加速しながら前にぶつかってきた体重を受け止めつつ、骨盤を一気に回転させる事で球速を生み出すことだからです。
この時前足の太腿の裏からお尻にかけての柔軟性が不足していると、上手く前足で体重を受け止めることが出来ずに上半身が浮いてしまったり、骨盤の回転が不足してしまいます。
そうなると力が上に抜けてしまったり、回転不足で最後に上半身で捻って投げてしまい、ボールに力が伝わらなくなってしまうのです。
腿裏以外の優先順位高めの場所
またTwitterの文字数制限のため削りましたが、他にも優先度が高い部分は存在します。
中でも背中の柔軟性は球速を上げるためにも、ケガを防ぐという観点からもかなり重要です。
例えば下のツイートの動きは、背骨を上下左右に動かした後、背骨をグルグルと円を描くように動かします。
背骨を上手く動かす事が出来るようになると、肩や肘、腰の負担を減らす事が出来るのでおすすめです。
バランス感覚向上
最後はバランス。姿勢が良くなると脱力につながるというのは簡単な実験をしてもらえれば分かります。
その実験とは単純に首だけ曲げて真下を見る事です。
最初は特に何も感じないかもしれませんが、10秒、20秒・・・と時間が経つにつれて首の裏側がキツくなってきませんか?
これが姿勢を整えなければいけない理由です。
要するに姿勢が悪いと、体はバランスを保つためにどこかの筋肉に負担をかけているという事です。
この説明だけでは上手くイメージができない人は下の動画を見ていただければ絶対わかります。
この動画のように姿勢が悪いと、バランスを保つために背中や肩の筋肉が常に緊張した状態になります。
そうなると肩甲骨周りが固くなり、思うように動かなくなります。そうなると「柔軟」のところでも書いたように、肩や肘の負担が大きくなったり、力を抜く事ができず一気に大きな出力を出すことも出来なくなります。
またバランスが安定しなければ、同じ動作を繰り返す事も出来ません。
バランスが悪い=再現性が低い
ピッチャーは1球だけすごいボールを投げるのが役割ではなく、試合を通して100回程同じ動作を繰り返す事が求められるポジションです。
ですが同じ動作を繰り返しているつもりでも、毎回バランスが違うと安定して同じフォームを繰り返す事は出来ません。
そうなると手先だけでコントロールをつけようとしてしまったり、腕を思い切って振る事ができなくなってしまったり、最悪の場合イップスになる事すらあり得ます。
まとめ:筋力アップよりも先にやるべき事がある!
いかがでしたか?日々一生懸命練習していても、中々結果につながらないのにはこんな理由があるのです。
ですがこのような理由を一つずつ確実にクリアしていく事で【球速は絶対に上がります】。
自分一人ではどうしていいか分からないという方のためにオンラインレッスンもご用意してありますので是非ご活用ただければと思います。