送球が伸びない その原因と効果的なトレーニング方法

2021.Jun
2023.May

この記事の内容

○送球が伸びない原因
○効果的なトレーニング方法

野球で守備面をを強くするのにはボールを上手く捕球する事や相手選手の動きを把握・予想したりも大切ですが、送球の強さや伸びも必要なポイントです。

今回は送球の質が悪かったり、悪送球に悩んでいる人のために、送球が伸びない原因と効果的なトレーニングをご紹介していきます。

送球が伸びない原因とは?

送球が伸びない原因は投げる人自身のパワー不足ではありません。原因を知れば肩が強くない小学生であってもうまく送球できるようになります。
では原因にはどんなものがあるのでしょうか?

フォームが正しくない

送球は手の力に頼り切るようなフォームだと上手く送球できません。
ボールに力がしっかりと乗らないためボールが相手まで届かなかったり、シュートしてしまったり、ボールが逸れたりするような悪送球となります。

特に急いで送球しなければいけない場面や難しい体勢から送球をしなければならない場面ではフォームが崩れがちです。
そういった場面でもしっかりとバランスを立て直し、フォームを意識することが大切になります。

ボールの回転が悪い

送球したボールが伸びる選手と伸びない選手の大きな違いの一つにボールの回転軸の角度が挙げられます。
回転軸が地面に対して平行(きれいなバックスピン)に近い方が浮き上がる力(マグヌス効果・揚力)が働き、ボールが伸びているように感じます。

リリースのタイミングがズレている

送球が伸びない原因のひとつにはリリースしたボールに上手く力が伝わっていないことが挙げられます。

リリースのタイミングで指先に力が100%かかかっていれば、伸びのある送球は可能です。タイミングさえ合えば誰でもリリースしたボールに力を伝えられます。

効果的なトレーニング方法とは?

送球がうまくいかない原因を見たところで、今度はやっていきたいトレーニングをご紹介していきます。様々なトレーニングをこなして伸びのある送球ができるようにしていきましょう。

正しいフォームを意識しながらキャッチボール

先ほどご紹介したように送球はフォームを意識しなければ、上手くはいきません。
意識したいことは、大きく3つです。

  • しっかりとトップを作る
  • 腕を振るのではなく身体の回転によって腕が飛び出す
  • グラブ側の手は引くのではなく身体の中に向かって収める

これらことを意識していきましょう。

送球時のフォームは無理に上から投げようとするとリリースのタイミングを掴めなくなりミスが増えますが、トップを作った所から小さく円を描くように投げることでタイミングを合わせて送球でき、コントロールミスも減らせます。

4Sに握り変える習慣を付ける

←左が2S(ツーシーム)右→が4S(フォーシーム)の握り

ボールは握る方向によって1回転する間に縫い目が2回見える2S(ツーシーム)と縫い目が4回見える4S(フォーシーム)になります。送球が伸びる事を目的とする場合は4Sの方が空気抵抗を受けて揚力が発生しやすいため、常に4Sに握り変える習慣をつけておきましょう。
内野手の場合は捕球から送球までの時間が非常に短いため4Sに握りかえる事が出来ないまま送球せざるを得ない場合もあるでしょう。そんな時を想定して敢えて握りかえずに投げる練習も必要です。

リズムを意識してリリースする

リズムが取れないと送球に上手く力を乗せることができなくなります
試して欲しいトレーニングは1・2・3でリリースする方法です。

1のタイミングで足を上げ、2のタイミングでステップした前足が着地(この時腕はトップの位置)、3でリリースの動作を行います。たったこれだけで、送球時のリズムが身につき、送球が劇的に変化します。

下半身主導でスローイングするとミスを減らせる

送球時は下半身主導で投げる向きを調整する事を意識して下さい。
捕球した後、軸足を自分の前側にステップし、太腿の内側を投げたい方向に向けましょう。そうなると投げる方向に対して靴が90°(マウンドからホームに送球する際だと爪先が三塁方向、踵が一塁方向になります)を向くように意識しましょう。

そして前足はつま先・膝を投げる方向に向けていきます。この状態でスローイングすることでコントロールミスを減らせます。

まとめ

今回ご紹介してきた原因を知り、さらにはその原因を解消するためのトレーニングを行う事で、送球は大きく変わってきます。

伸びのある送球で守りを強化し、チームを勝ちに導いていきましょう。

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