トレーニングに潜むリスクを理解していますか?

最も重要なのは全体のバランス

 近年では高校生や大学生の年代の多くの選手がウェイトトレーニングを行っています。しかし専門のトレーナーやコーチがメニューを作成し、選手の状態を逐一チェックしているチームは少ないのではないでしょうか。腕や脚を鍛えると、筋肉は成長して大きくなります。それと同時に“重さ”も増え、体幹部にかかる力が大きくなります。そうなると身体のブレが大きくなり、動きの精度が落ちやすくなります。また腕や脚を振り回した時にかかる関節や腱、靭帯への負担も大きくなります。
 という具合に少し小難しい話をしてみましたが、最も大きな問題は選手の心境の変化です。扱える重量が増え、腕も太く強くなってくるとやっぱり嬉しくなるし自信も付いてくる。成長を喜び、努力が自信に変わるのはとても良い事です。ですが、この自信こそが一番危険な“力任せ”を招いてしまいます。

大きくなった=パフォーマンスUP?

 力任せになると本来必要の無い“力み”が生まれます。様々な部位にかかる負担は大きくなります。今まではしなりや反動で行っていた動作に力みが加わると、身体が大きくなる前には無かった部位を痛めてしまう事もよくある話です。またスポーツの動きは様々な筋肉や関節が連動して成り立っていますが、力任せになる事で連動が上手くいかなくなり、結果としてパフォーマンスを下げてしまうという最悪の事態を招く事もあります。そうならない為にも、筋肉ではなく“骨”を意識して動く練習をする事も必要になります。

“木を見て森を見ず”になっている選手が多い

 色々と工夫をしながら練習に取り組んでいる選手が陥りやすいのが、特定の部位や細かい動きにこだわり過ぎてしまい、全体に目がいかなくなってしまう事。例えば球が行かなくなった時にテイクバックや軸足の使い方、前足の〜と細かい所に答えを探そうとするがイマイチ見つからない。そうなるとより細かい部分に目を向けて…となりやすいのですが、案外答えは単純に重心の方向がずれてしまい、力の方向がキャッチャーに向いていなかっただけだったりする事もよくある話です。このような事にならないためには、最初にふれた「全体のバランスを保つ事」を常に忘れない事がポイントです。

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