(更新日 2021 12月8日)
ピッチャーだけでなくバッターであっても、体が開くのは良くないと理解している選手は多いはず。
確かに好成績を残せる選手を見ると早い段階で体を開くこと無く打ったり投げたりしていますよね。
ということは、体の開きを改善する事はパフォーマンスアップに直結するということ。
今回は体の開きに関する情報をまとめてあるので参考にしてみてください。
目次
体が開くと何がいけないのか
そもそもここが一番重要ですよね。
一言で言えばもったいないからです。
トレーニングして筋肉をつけても、たくさん食べて体重を増やしても何をしても。
体が開くと全てがムダになってしまう。
選手達にそんな事はさせたくない。
だから指導者は口を揃えて、体を開くなと言うのです。
体は絶対開く
初めにお伝えしておきますが、投げる時も打つ時も、最終的には体を閉じたまま行う事は出来ません。
え、さっきムダって・・・と思うかもしれません。
大切なのはタイミング。体は開くけど、体の開きが早いのが良くないという事です。
“体の開きが早い”の基準
では体の開きが早いとはどういう事か、明確に基準を作ります。
体の開きが早いとは・・・
“骨盤よりも先に肩が開いてしまう事”です。
この点を踏まえて、以下を読み進めてください。
1.体の使い方
ポイントは四肢(腕・脚)を「連動させる事」です
人の身体は大きく体幹と四肢に分ける事ができます。
人の動作は体幹と四肢が連動する事で成立しています。
ですが以下のような事が原因で、自分がイメージした動作と違う動きをしてしまう場合も有ります。
ここでは良くある3つのパターンを紹介します。
- 1.イメージした動きをしたことが無い
→頭では理解していてもその通りに動いた事が無いため体が反応しない。 - 2.間違った動きを覚えてしまっている
→別の動きのクセがあり、体が慣れた動きをしてしまう。 - 3.筋力・柔軟性が足りない
→筋力が弱く、意図した筋肉と別の筋肉を使ってしまう。柔軟性が足りずその動きが出来ない。
これらの原因を解決する事なくイメージ通りの動きを行う事は出来ません。
ですから無理に改善しようとしても、間違った動きを繰り返すだけになる可能性もあります。
この事を踏まえて続きを読んで、今の自分に当てはまる事を見つけましょう。
上半身が前に突っ込んでいる
体が開きやすい選手に多いのが上半身が前に行きすぎてしまっている状態です。
これにより軸足の力で体を回転させる事が難しくなり、上半身で捻る事で回転しようとしてしまいます。
この場合は先ほど挙げた3つのパターンの2に該当しますが、間違った動作を繰り返しているうち、その動作がクセになってしまっている状態です。
このような選手に対して体の開きを抑えなさいというのは逆効果で、肩や肘の負担を大きくしてしまう可能性があります。
トップが出来ていない
トップとは上の画像のような状態です。
この形がしっかりと出来る前に次の回転に移ってしまう事で、体が開く原因を作ってしまっている選手も少なくありません。
もう少し具体的に説明します。
トップが出来ていない状態で体が回転を始めると、腕と体がバラけてしまい腕が遅れてしまうのです。
腕が遅れると聞いてそれって良い事なんじゃないの?と思う方もいるでしょう。
ですが腕が遅れるにも良い遅れと悪い遅れがあります。
- 良い腕の遅れ
→トップが出来た上で胸郭などの“柔軟性”で腕が残っている状態 - 悪い腕の遅れ
→トップが出来る前に体が回り始めてしまい、腕が引っかかって遅れてしまっている状態
この違いは非常に大きく、腕が残っているピッチャーは球持ちが良く打ちづらい。しかもケガしない。
腕が遅れるピッチャーは腕を出すために上半身を捻るため、
体の開きが早くなりボールの出どころが見えやすく打ちやすい。しかも肩や肘への負担が大きくケガしやすい。
もちろん肩や肘をケガする原因はこれだけではありませんが、トップが出来る前に回転してしまう事によるリスクが非常に大きい事は伝わったと思います。
体重移動の方向が悪い
体重移動の方向と言っても難しいと思いますが、ピッチャーをセカンドベース側から見ると分かりやすいです。
体が開かず、力が真っ直ぐ投げる方向に伝わる選手は、体重が投げたい方向に向かって移動します。
そんなの当たり前でしょ!と思うかもしれませんが、意外とこの体重を真っ直ぐ移動するが出来ていない選手は多くいます。
その原因と対処法については以下の記事にまとめてありますのでそちらをご覧ください。
今回の記事は一旦ここで終わりです。
ですが体の開きに関する内容は非常に重要ですので、また更新していきます。