今回は誰もが一度は指摘された事があるかも?
『体の開き』について。
なぜ体が開くとダメなの?
先ずはなぜダメだと言われるのか。それにはこのようなリスクがあります。
- 球速が上がらない
- コントロールが安定しない
- 出どころが見えやすく打たれやすい
- 肩への負担が増える
- 肘への負担が増える
- 腰への負担が増える
- 飛距離が出ない
- 変化球に対応できなくなる
ざっと挙げただけでもこれだけのデメリットがあるのですが、特に重要なのは肩・肘・腰への負担が大きくなるというところです。
負担が大きくなる=ケガのリスクが上がるという事ですので、選手生命を縮めてしまう原因にもなり得るということです。
どうすれば改善する!?
色々な原因があるのですが、今回は分かりやすく3つのステップに分けてご紹介します。
これだけでは改善しない可能性もありますが、ある程度の改善は見られるはずです。
- 体を捻らない
→イメージはセカンドベース〜キャッチャーに向かって体が平行移動 - 脚で加速する
→上半身を使う理由は速い球を投げたい!より遠くに投げたい!という思いから
→中臀筋を鍛える事で脚を外転させる能力が高まり十分加速出来る - 前足が着地した反動で回る
→回る仕組みが分かれば開かない!
更に詳しく!という方のために動画も貼っておきますので、興味があれば是非一度ご覧ください。
※上級者向け 捻転差を理解する
人の体は捻る力よりも元に戻る力の方が強く出来ています。
イメージが湧かない人は実際にやってみると分かるのでご紹介します。
【実験】
- 両手を左右に広げて立つ
- A 勢いをつけずに上半身を90度捻る(右バッターの場合右手がヘソの前・左手は背中にいく)
B 上半身を90度捻る(右バッターの場合左手がヘソの前・右手は背中側)ここから一気に1の状態に戻す
AとBではどちらが早く、強く動く事が出来ますか?
多分多くの方がBでは無いでしょうか。
この力がピッチング・バッティングの基本の力です。
上半身と下半身の捩れ
先ほどの力をピッチングやバッティングで使うためには、上半身より先に下半身が回転し始める事が条件となります。
上半身より先に下半身が回転するためには、上半身の力が抜けている事。つまり脱力です。
上半身を脱力したまま下半身が回転する事により、上半身と下半身に捻転差が生まれます。
その捻転差を一気に戻す事によって大きな力を発揮できるのです。
そして元に戻す時に非常に重要なのが腹斜筋という筋肉です。
一番オススメのトレーニング【ワイバー】の動画を載せておきますのでお試しください。
回数の目安は10往復×3セット位から徐々に増やしていくと良いでしょう。
まとめ:一番は実感すること!
これは体の開き以外に関しても重要なのですが、何かを変えるときに一番重要なのは“実感する事”です。
先ほど紹介した実験にしてもそうですが、最初は簡単な動きから始めてみるのが効果的です。
ですからピッチャーであればいきなりピッチングの中で練習するのではなく、ネットスローから始めてキャッチボール、ピッチングと段階を踏む事。バッターであれば素振り、ティーバッティング、バッティングという感じでしょうか。
また野球の動き以外からアプローチするという方法もあります。
要するに様々なトレーニングを行う中で捻りを作るのではなく元に戻るという意識を持つ事です。
最後は少し難しい話になりましたが、より詳しく知りたい方や実際にフォームをチェックしてほしい方は公式LINEからお問合せいただければと思います。