皆さんは新たな情報を得た時になるほど!と納得して終わってしまっていませんか?また1を知る事で10を知った気になってしまい、知っているはずなのに、出来ているつもりなのに、実際は出来ていないという事は無いでしょうか?上手くなる選手と中々上手く行かない選手の差は今からご紹介するどの段階で満足しているかにかかっていると言っても過言ではありません。この記事を読んでいる方には是非ともパフォーマンスをあげていただきたいと思っていますので、最後までよく読んで、自分がどの段階にあるのか?今後どうすればいいのかを一度考えていただければと思います。
目次
理解を深めるための4つの段階
見た・聞いた・知った
先ずこの段階は自ら情報を集めていたり、指導者やチームメイトなど周囲の人からテクニックなどを見せてもらう段階です。この段階では自分の中に無かった事を知る事が出来るため、自分のプレーの幅を広げる事が出来るなど、パフォーマンスを上げるためのヒントを得た段階と言えるでしょう。様々な情報が溢れている現代において、新しい情報に触れる機会は非常に多くなっています。先ず見る事・聞く事・知る事が無ければ成長は始まらないのでより多くの情報に触れられるように環境を整えておく事も重要です。
頭では理解した
第2段階では、見た・聞いた・知った情報がキチンと頭の中で整理出来ている段階です。この段階では何となくイメージは出来ているのですが、実際に体現しろと言われるとまだ難しい状態です。難しいと言っても頭では理解してイメージは出来ているわけですから、体現するために足りていない筋力やバランス、感覚などをしっかりと練習して行く必要があります。この段階で止まってしまう選手は、自らどうすれば出来るようになるのかをしっかりと考えて行動する事が出来ていない事が多いです。与えられるのを待つのではなく、自ら体現できるようになる方法を模索する必要があるでしょう。
出来た
この段階で初めて得た知識がパフォーマンスアップにつながります。逆に言えばこの段階に進んでこそアスリートとして意味があるという事。ですがまだ毎回同じ動きが出来るとは限りませんし、求めていた動きが自分の身体に定着しているとも限りません。そして最も重要なのが試合など他の事に集中しなければならない状態でも本当に出来るのかという所。例えばピッチャーであれば打者やランナーとの駆け引きをしつつ、同じ動きを100回程度繰り返す必要があります。繰り返して行く中では当然疲労も溜まります。そんなベストといえないコンディションの中でも出来てこそ、実践で使える状態と言えます。ですから1度や2度出来たからと言って安心する事なく正しい反復練習を重ねる事が大切です。
伝えられた
理解の最終段階、自分自身が得た情報を他の人に伝える段階です。インプットだけでなくアウトプットも行う事で、より理解度が増すだけでなく、自らの欠けている部分や理解し切れていない部分を再確認出来ます。伝えた相手が出来ない部分が自分がしっかりと伝えきれていない部分という事が分かります。次の章ではアウトプットする事がなぜ重要なのかという部分を少し掘り下げていきます。
アウトプットの重要性
知識を整理出来る
アウトプットする事のメリットは、言語化する事で自分の頭の中をしっかりと整理出来る事です。自分の感覚を言葉にするという事は非常に難しいのですが、これをする事でノート等にまとめるよりも理解は深くなります。また先ほども少し書きましたが、伝えて行く中でどうしても上手く伝わらない部分が出てくると思います。そこが自分がしっかりと理解出来ていなかったり、上手く言葉に出来ていない部分です。そうなると自分の感覚をもっと分かりやすく伝えるためにはどうすればいいのかという工夫をするでしょう。この工夫をする事で自分が得たテクニックを様々な角度から再度考え直す事に繋がります。
新たな気付きを生む
アウトプットして行くうちに“もしかするとこれは本当はこうだったのでは?”という瞬間や“こうやってみればどうなるだろう?”という新たな気付きを生む瞬間が訪れる事があります。これがアウトプットする事の最大のメリットです。自分が苦労して手に入れた技術を他人に共有する事は、チーム内であればライバルの成長につながる可能性も有ります。ですがそのリスク以上にメリットが大きい事ですのでぜひ積極的にアウトプットしていき、更なる進化を目指しましょう。
まとめ
理解度を深めて行く事の最終目標は自分をセルフコーチング出来るようになる事です。4つの段階を全てクリアしている選手は、自分の不調の原因を自ら発見し修正出来るようになります。そうなる事で自分のパフォーマンスを高い状態で維持出来るようになるので是非しっかりと理解度を深めていきましょう。