ピッチングが変わる!Rapsodo ラプソード

今回はR-Ambitionで新しく導入したRapsodo ラプソードについてご紹介します。

Rapsodo ラプソード導入理由

“感覚”を数値化して見る事が出来る

 1番の目的は選手に成長を実感して欲しかったからです。野球は陸上の短距離走などと違い、自分の成長を感じる事が非常に難しいスポーツです。ピッチャーであれば球速を測る事で数字が向上していれば成長したと考える事は可能です。ですが試合になると「球速は上がっているのに打たれた」「球速の割に打席に立つと速く感じない」など思い描いていたような結果が得られるとは限りません。それでもデータとして得られる情報は少なく、球速を追い求め続ける。私のYouTubeやTwitterでも“球速アップ”というワードが入ると軒並み反応が良くなります。多くのアマチュア投手が球速を上げる事に力を注ぐ理由が他に明確な指標がないからです。

“良い気がする”が本当に正しいのか

 球速を追い求める事が悪いとは言いません。ですが回転数・回転効率・回転軸などボールにどのような力が加わっているのかを数値で知る事が出来れば、球速以外の指標になるのではないか。またMLB(メジャーリーグ)やNPB(日本プロ野球)で活躍する投手と何がどれくらい違うのか。ここを明確に把握する事が出来れば、選手達のモチベーションにも繋がります。データとして明確な根拠があれば、自信を持ってマウンドに上がる事が出来るはず。

 何となく“良い気がする”という感覚と実際の数値とを比較する事で、何が正しいのかを理解する事にも繋がります。自分の中では思いっきり腕を振って指に掛かった感触もあり「絶対良い球行ったはず!」と思ったボールが意外とそうでもなく、逆に力を抜いて自然に腕が振れた時にかなり良い数値が出る事も有ります。実際に数字で見せられると、自分の感覚が間違っているという事を理解する事が出来るため、より良いものを得るための近道になり得るとも考えました。

Rapsodo ラプソードとは

前置きが長くなってしまいましたが、ラプソードとは実際にどのようなものなのかを解説していきます。

メジャーリーグや日本プロ野球でも導入されている

 ラプソードは、コンパクトで持ち運びが可能でありながら非常に優れた性能を誇り、MLBでは30球団、NPBでも複数の球団で導入されているピッチングやバッティングのデータを測定し、分析する事が出来る最先端のトラッキングシステムです。

※ラプソードはピッチング用・バッティング用に分かれており、今回R-Ambitionで導入するのはピッチング用です。

ダルビッシュ投手がYouTubeで使っている

 2021年現在ではプロ野球選手のみならず、社会人や高校・大学などでも導入するチームが出てきていますが、有名なのはMLBサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手がYouTubeで公開した自宅にあるマウンドでラプソードを使いながら投球練習をする動画ではないでしょうか。ダルビッシュ投手は自分で変化球大好きおじさんと言うくらい、とにかく変化球が好きで、自分が思い描く軌道や球速、変化量を出す為にはどのような回転でどうリリースすべきかなど、研究に余念がありません。動画の中でも他の投手の代表的な球種を試したり、自身の持ち球を解説しながら投球したりしています。

Rapsodo ラプソードで出来る事

あらゆるデータが分析出来る

 ラプソードで取得する事が出来るデータは非常に多く、球速・回転数・回転軸はもちろん有効回転率や縦横の変化量も分析し、リアルタイムで確認する事が可能です。投手側からの視点や捕手側からの視点、上から横の変化、横から縦の変化を確認出来るなど、3Dでボールの軌道を確認する事も出来ます。また過去の投球データや統計データを確認する事で、選手がどのように成長しているかを視覚的に確認する事が出来るのです。

まとめ〜Rapsodo ラプソードの可能性〜

自分が目指す未来が“数値で”分かる

回転数・回転軸・角度・回転効率
縦横の変化が記されている表

  ラプソードにはMLBデータガイドというものがあり、球種別にMLBの平均値が表になっています。もちろんその数値が出せるようになったからといってMLBで通用するレベルだ!というつもりは毛頭ありません。ですが選手にとって球速以外の部分で目標を持つ事が出来るのはかなり大きなプラス材料になるのではないでしょうか。とは言えこの記事を書いている私もラプソードに関しては初心者です。今後あらゆる場面で活用し、選手の成長へとつなげていければと思います。

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